心和整体療術院 研究誌

油断大敵!?

少し暖かくなってきてますが、相変わらず花粉と日々戦っておりますが、連戦連敗中でございます。
しかも最近では、大気中に黄砂も大量に含有されているとかで、尚更苦戦は必至で早く春が過ぎ去ってくれればいいのにと、祈っております。さて、これから段々と暖かくなって来るに従って、食べ物で気を付けなければならないのが、『食中毒』です!
嘔吐や腹痛、下痢、発熱などの辛い症状に苦しめられます。
とは言え、細菌やウイルスが原因なので、しっかり加熱して食べれば問題無いと思っている人は多いのではないでしょうか?
確かに海の魚介類に増殖する腸炎ビブリオ菌、卵や鶏肉料理が原因となるサルモネラ菌、近年、冬場に流行することの多いノロウィルスなど、多くの細菌やウイルスは熱に弱いですね。
食品の中心部が85℃以上で1分間以上加熱すると、大抵は死滅し、食中毒を起こす危険性がなくなる。
だがしかし、身近な食中毒菌の一つである黄色ブドウ球菌は例外です!
菌自体は熱に弱く、通常の加熱調理で問題無く死滅しますが、厄介なのがここからです。
菌が生み出したエンテロトキシンという毒素は、100℃で20分加熱し続けても分解されない!!!
その結果、一旦黄色ブドウ球菌が増殖すると、加熱しても残る毒素によって、吐き気や嘔吐、腹痛などを引き起こしてしまうのです。
この黄色ブドウ球菌は、人の皮膚などの身近な所に存在し、食中毒の原因になるだけでなく、傷の化膿やニキビ、おでき、水虫といった化膿性の疾患も引き起こします。
食中毒の多くは、こうした傷口やニキビを触った手で調理することによって発生します。
つまり黄色ブドウ球菌の食中毒を防ぐには、手指をしっかり洗浄し消毒することが一番の予防。
手に切り傷が有る場合は皆さん、どうかご注意を!

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